派遣社員という立場から
今の時代、昔のように正社員雇用がほとんどではなく、大半が派遣社員や契約社員と言った雇用が占めています。会社にとっては正社員を雇うよりも人件費もかかりません。また業績が悪化し、人件費をさらに削減するとなると派遣社員たちとの契約を終了させるのが最初になります。だから派遣社員たちはいつ仕事がなくなるかわからないという不安定な立場に置かれているのがよくわかります。やらされている仕事は正社員たちとさほど変わるわけでもないのに、雇用形態が違うというだけでこんなにも違いがあるのかとも思います。もちろん正社員たちもこのご時世だといつ会社が潰れるかわからない不安はあります。政府がいくら景気回復のために政策を打ち出したところで、その恩恵があるのはある程度月日が経たないと、国民には実感できません。アベノミクスの効果で賃金がアップするだとか、非正規雇用を改善するだとか言っていますが、企業がすぐにそうできるわけもないのです。それがすぐにできるのであれば、誰も困りません。仕事があるだけマシとは思いますが、派遣社員などの雇用が多ければ、その分将来的な不安から貯蓄優先にしたり、結婚をしない若者が増えるというのも納得です。本当に景気を回復させたいのなら、やはり政府がきちんとしたバックアップ体制をして、国民が安心して消費生活できるようなレールを作り上げなければならないと思います。